雪印乳業株式会社の制作実績
雪印乳業はバター・チーズ・マーガリンでトップシェアを誇る日本を代表する食品メーカーです。2000年の食中毒事件の反省から、食の安全・安心を第一に企業風土の改革に取組んでいます。
今回は、雪印乳業に社内研修コンテンツとして業務体感ビジネスシミュレーションを導入した事例を紹介します。
ビジネスシミュレーションに対するお客様からの要望
- コンプライアンス視点で品質とコストのバランスを学ばせたい
- ビジネスシミュレーションを通じて、他部署との連携が取れる人材を育成したい
- リアルな業務体感から自社ビジネスと損益計算書の関係性を理解させたい
ビジネスシミュレーションを活用したグループワークの概要
対象:新入社員(高卒・大卒・院卒)
実施時間:半日
参加人数:5人×4チーム×3クラス
運営人数:各クラス1名
ビジネスシミュレーションの制作プロセスについて印象を教えて下さい
試作品に要望が組み込まれていく、テンポの良さに驚きました。
- 昨年までの研修は座学形式で寝てしまう人もいたので、手を動かしながら頭を使えるものが良いと思っていました。
- 他社のゲームも検討しましたが、雪印の仕事とかけ離れたものが多く、自社オリジナルのコンテンツを開発するしかないという結論に至りました。
- 最初の1週間で試作品がテストプレイでき、「70~80%はできたな」という手ごたえがあったので、後は安心でした。
- 毎週の打合せで言いたいことをいっても、次週のプロトタイプに上手に反映されていたので、開発のテンポの良さを感じました。
- 4月に部署異動した者が1クラス担当するということで、大丈夫かなと心配していました。しかし、プログラムの完成度の高さでしょうね。無事、時間通り運営できホッとしました。
- 最終的に誰でも講師ができる完成度の高いビジネスシミュレーションが制作できたと思います。
ビジネスシミュレーションを体験した新入社員の反応はいかがでしたか
3日間かけてコンプライアンスの講義を行ったにも関わらず…
- ビジネスシミュレーションは、参加者に非常に好評でした。自社製品を取り扱っていることで、受講者のモチベーションの高さが全く違いました。
- コンプライアンスや品質の重要性について3日間講義したにも関わらず、品質を軽視して利益重視に走るチームが続出しました。担当者としては驚きの結果でしたが、逆にこれで自分も油断すると食の安全・安心を疎かにする危険性があるのだと身にしみて分かってもらえたと思います。
- 毎年4月、ビジネスシミュレーションを活用した研修を行っています。今年で4年目になりました。
参加新入社員アンケート結果(参加者数:56人)
- 利益の重要性理解 5.0/5.0
- 食の安全・安心の重要性 4.8/5.0
- 仕事の全体像理解 4.8/5.0
- チームワークの重要性 4.7/5.0
ビジネスシミュレーションを体験した新入社員の声
- リアルな業務を体感することができ、品質向上の努力にコストはかかるが最終的にはお客様の信頼を得て市場拡大につながり、きちんと利益を生むことができると感じた。
- ビジネスシミュレーションを通じて部門と情報共有することで新たな発想や戦略が生まれると感じた。